NEWS

米海軍、電磁式カタパルトによるF/A-18Cの射出試験を完了 2016年に実用化へ

海外軍事 Comments(0)
米海軍、電磁式カタパルトによるF/A-18Cの射出試験を完了 2016年に実用化へ
米海軍の航空システム軍団(NAVAIR)は6月18日、ニュージャージー州にあるマクガイア・ディックス・レイクハースト統合基地において、電磁式カタパルト(EMALS)を使ったF/C-18Cホーネット(レガリー・ホーネット)の射出試験を4月6日に完了したと発表した。

従来、空母から航空機を射出するシステムには、蒸気の圧力を使って射出する蒸気式カタパルトが使われてきた。だが、加速度が調整できないため、射出時に航空機に大きな負担がかかり、また蒸気を流すための配管などが必要で、システムとして重くなり、メンテナンスも手間が掛かっていた。

一方、電磁式カタパルトはリニアモーターを使って航空機を射出するシステムで、加速度を調整できるので航空機に掛かる負担を軽くでき、また装置のメンテナンスも楽になるなど、様々な利点がある。大電力が必要にはなるものの、もともと原子力を使う空母にとってはあまり問題ではない。

2011年の秋には、F/A-18Eスーパー・ホーネット、T-45Cゴスホーク、C-2Aグレイハウンド、E-2Dアドヴァンスド・ホークアイ、そしてF-35CライトニングIIの射出試験を終えており、そして今回、F/A-18Cレガシー・ホーネットと、EA-18Gグロウラーの試験を終え、これをもって米海軍の空母に搭載される、すべての固定翼機を使った射出試験を終えたことになる。

電磁式カタパルトは、現在2016年の就役を目指して建造中の最新鋭空母ジェラルド・R・フォードに初めて搭載される。その後もジェラルド・R・フォード級空母すべてに搭載されることになっている。

Naval Air Systems Command 2014/06/18
U.S. Navy photo
Text : 鳥嶋真也 - 001


同じカテゴリー(海外軍事)の記事画像
DJI Mavic3カタログスペック解説 Cineモデルとの違いとは?
【ミリタリー雑学】Tan499とかCoyote Brown498って結局ナニ?
ドローンがウクライナ侵攻で果たす役割とは
アメリカがウクライナに10Km先のターゲットを狙えるUAVを供給か
ドイツ企業が新型の空挺装甲車の開発を開始
ロシアの2つの艦艇向け新型対空防御システム
同じカテゴリー(海外軍事)の記事
 DJI Mavic3カタログスペック解説 Cineモデルとの違いとは? (2022-06-07 14:29)
 【ミリタリー雑学】Tan499とかCoyote Brown498って結局ナニ? (2022-05-05 19:21)
 ドローンがウクライナ侵攻で果たす役割とは (2022-04-08 16:46)
 アメリカがウクライナに10Km先のターゲットを狙えるUAVを供給か (2022-03-26 13:10)
 ドイツ企業が新型の空挺装甲車の開発を開始 (2021-08-08 11:54)
 ロシアの2つの艦艇向け新型対空防御システム (2021-08-06 16:57)
この記事へのコメント
コメントを投稿する

この記事をブックマーク/共有する

この記事をはてなブックマークに追加

新着情報をメールでチェック!

ミリブロNewsの新着エントリーをメールでお届け!メールアドレスを入力するだけで簡単にご登録を頂けます!

[入力例] example@militaryblog.jp
登録の解除は →こちら

PageTop