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近未来の戦場で兵士を先導?米陸軍の無人陸上車輌「Ripsaw」

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米陸軍が、いつの日かの戦場で歩兵を先導する可能性のある無人陸上車輌 (UGV: Unmanned Ground Vehicle) を紹介した。

これは、米陸軍兵器研究開発技術センター (ARDEC: Armament Research, Development and Engineering Center) がニュージャージー州にあるピカティニー・アーセナルでおこなったメディアディで展示したもの。


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展示車両は「Ripsaw (=「縦に引くノコギリ」の意) 」と名付けられた高速走行を可能とする無限軌道車輌で、メイン州 ウォータールーに本拠を持つ Howe and Howe Technologies (H&H) 社が車体の開発を手掛けている。因みに「Ripsaw」の名は、米科学月刊誌の Popular Science 誌が命名したとのこと。

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All new Ripsaw EV2 for 2015 / Howe & Howe

Ripsaw は世界最速の無限軌道車輌として知られ、時速 65 マイル (=時速 約 104 キロメートル) へ到達するに僅か 3 秒と言う驚異的な加速を可能とし、フェラーリ・F12 ベルリネッタを凌駕している。

陸軍仕様の Ripsaw には、兵器遠隔操作システム「CROWS (Common Remotely Operated Weapons Station) 」が搭載され、ブローニング M2 重機関銃や Mk19 40 ミリ自動擲弾銃、M240B 7.62 ミリ機関銃、M249 5.56 ミリ軽機関銃などの搭載が可能となる。

武装した Ripsaw について「完全自律制御のロボット化」とすることは技術的に可能とするも、致死力を備える兵器の意思決定に人間が関与することを義務づけた米国防総省令 第 3000.09 (2012 年 11 月 21 日発出) に則し、米陸軍ではそうした対応の予定は無いだろうとしている。

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