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ロッキード社、エイブラムス戦車用シミュレータ「AGTS」を受注

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ロッキード社、エイブラムス戦車用シミュレータ「AGTS」を受注Lockheed Martin Corp. は米陸軍 PEO STRI (Program Executive Office of Simulation, Training and Instrumentation) から、主力戦車 M1A1・M1A2 用の AGTS (Advanced Gunnery Training System)×60 セットと M1A2 用の新訓練システム×11 セットを 新たに 2,860 万ドル (約22億円) で受注した。

"AGTS" は、戦車における射撃スキルを向上する為のシミュレーターの1種。M1戦車の射撃は「戦車長」以下、「操縦手」、「砲手」、「装填手」といった搭乗する4名のクルー全員が、それぞれの役割をスムーズにこなすことで、技術の粋が結集された高性能戦車「エイブラムス」の優れた攻撃力を初めて如何なく発揮することができる。
ロッキード社、エイブラムス戦車用シミュレータ「AGTS」を受注M1A1の60tの巨体には、120mm 砲弾を砲塔後部の左右に分かれた弾庫に17発×2、計34発と、その他 車体内に 6発保管することが出来、合計 40発の砲弾を搭載することができる。そのマルチな特性から、使用する機会が最も多い 120mm HEAT弾で 1発当たり重量24Kgとなり、戦車の運用を想定すると、錬度の高さは元より、かなりの体力も要求される。こうした中で、熟練のクルーの連携プレイによって、射程 3Km先のターゲットに対して、1分間に10発の精密射撃をおこなうことすら可能となる。

さて、ロッキード・マーチン社 によると、AGTS ではこうした戦車クルーの錬度向上を狙い、画像生成装置に SAGE (Scalable Advanced Graphics Engine) テクノロジーを活用するほか、ユーザー インターフェイスも改善した新型設計となるとしている。

Lockheed Martin 2011/9/14
U.S. Army PEO STRI

ロッキード社、エイブラムス戦車用シミュレータ「AGTS」を受注
M1A2 firing

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