防衛装備庁に小松製作所製の新型装輪装甲車、「装輪装甲車(改)」の試作車輌が納品
防衛装備庁は 10 日、新型の装輪装甲車「装輪装甲車(改)」の試作車輌が納品されたことを発表した。
Photo from Acquisition, Technology & Logistics Agency (ATLA)
Photo from Acquisition, Technology & Logistics Agency (ATLA)
Photo from Acquisition, Technology & Logistics Agency (ATLA)
「装輪装甲車(改)」の必要性は、既存の 96 式装輪装甲車では国際平和協力活動をはじめ、島嶼部への侵攻対処などの各種脅威における安全確保と積載性能に限界があると判断されたことを背景に持つ。
Photo from Acquisition, Technology & Logistics Agency (ATLA)
関連記事:
⇒駐屯地記念行事の訓練展示でタイヤが脱落した陸上自衛隊の 96 式装輪装甲車
その為、防護力の向上をはじめ車筐の大型化、機関出力、懸架能力の向上を図り、多様な任務に適応した機能・性能が求められている。
経理装備局艦船武器課によると、「米国のストライカーなど諸外国においては既に実用化された装輪装甲車がある」とした上で、「各種脅威からの防護力等の要求性能、コストに関して総合的な観点から比較検討した結果、本事業 (=装輪装甲車(改)) の優位性が認められた」としている。
Illustration from Japan MoD
なお、本試作車輌は、平成 26 年度の概算要求額において、後年度負担額を含めた試作総経費として約 47 億円が計上され、小松製作所との契約の下で試作がおこなわれている。
また、以前に提示された開発スケジュールによると、平成 30 年中盤を目途に技術・実用試験がおこなわれる見込み。
主要諸元は以下の通り
装輪装甲車(改)
全長: 約 8.4 メートル
全幅: 約 2.5 メートル
全高: 約 2.9 メートル
乗員: 11 名
重量: 約 20 トン
参考:96式装輪装甲車
全長: 約 6.8 メートル
全幅: 約 2.5 メートル
全高: 約 1.9 メートル
乗員: 10 名
重量: 約 14.5 トン
コメントを投稿する
★この記事をブックマーク/共有する
★新着情報をメールでチェック!
★Facebookでのコメント
後継装甲車はアメリカのじゃないものの、やはり海外製… 装輪155mm砲の台車も海外製ですし、これ以上国内メーカーの防衛産業撤退が相次いで、自衛隊装備が海外品ばかりにならない事を祈ります。
おそらく、アメリカのストライカー装甲車を購入するために、都合が悪かったのだと思います。
安倍政権による売国は、とどまる所を知りません。
部品がほとんど通用出来るかつ最初の装輪式自走迫撃砲として意味が大い。
火砲型の直射火力だけでは成分上に足りない、迫撃砲は未だ重要。
ネットワーク中心戦によって迫撃砲の火力がより柔軟に発揮されるのも予想できる。
特に、迫撃砲はほかの火砲より軽いので、
空輸される場合に弾薬量が多いのが、今にとって意味が大きいかもしれない。
M1133 MEに相当する車の原型としても適性良い
将来性が感じられる