大人の社会見学、みりどる乙夜クンと行く 淡路島ミリタリーぷち旅行「ミツ精機」その1

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大人の社会見学、みりどる乙夜クンと行く 淡路島ミリタリーぷち旅行「ミツ精機」その1
昨年末におこなった、みりどる乙夜クンとの淡路島プチ旅行の模様をお届けします!
今回のプチ旅行、関西圏の方にはお馴染みのドライブスポット「淡路島」が舞台。もちろん、ここミリブロでご紹介する限りは「ミリタリー」というキーワードから反れることはありません!ミリタリーファンなら必見の旅をご紹介します!

目的地となるのは、神戸淡路鳴門自動車道「津名一宮IC」から北北西に2キロメートルほど進んだ場所にある「ミツ精機」という会社。
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こちらの写真にあるのが、本州と淡路島とを結ぶ世界最長の吊り橋「明石海峡大橋」で使われている実物大ケーブルのサンプル。淡路SAで展示されています。その直径は何と 112 センチメートル!! 全長は 4,073 メートルにも及びます!

その昔、「陸と陸の間に海があって不便だなー」と考えていたところ、科学技術の進歩に伴い「それじゃー橋で繋げてまえ!!」ということになって、こんなのを使った超巨大なつり橋を完成させてしまう人間ってスゴイ・・・っすよねー。

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さてさて、その後車を走らせて立ち寄ったのがこちら。「うどん麺乃匠 いづも庵」さん。津名一宮ICを下りて目的と反対方向、津名港に程近いところにあります。
淡路島 うどん麺乃匠 いづも庵
兵庫県淡路市志筑3522−1
http://www.izumoan.info/


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ここでのお目当てはコチラ!! 「タマネギつけ麺 華」。 いづも庵さんでの人気No.1メニューです。淡路島と言えば、やっぱり玉ねぎですもんね!!

こちらのメニュー、甘みの強い淡路島名物の玉ねぎをドカ~ンと丸々1個素揚げし、カツオやサバなどでとった風味豊かなダシと共に頂きます。玉ねぎは、包丁で細かな切り身が入ってて、10分ほど低温で揚げた際に見た目も美しい花びらのような形になります。素揚げによる加熱で、玉ねぎの苦味は一切なく、玉ねぎが本来持つ自然な甘味が口の中に行き渡ります。揚げたてのホクホク感と、衣のカリカリ感、ダシの風味との絶妙なハーモニーは、是非一度お試しアレ!!
淡路島 うどん麺乃匠 いづも庵

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腹ごしらえを済ませ、旅の目的地「ミツ精機」さんへ到着。

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こちらが今回お目当てでやってきた、自衛隊航空機の一般展示がある社屋。ミツ精機さんのここ多賀工場では自衛隊から貸与された回転翼・固定翼の機体が幾つも展示されています。し・か・も、無料で開放されています!ただし、見学はミツ精機さんの営業時間内に限られるので、土日祝祭日は閉館されていますから、注意が必要です。

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そして、その社屋の向かって左側には、UH-1やKV-107などの機体が展示されています。なお、これらの展示については追ってタップリとご紹介します!

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受付で名前と連絡先程度の簡単な記帳を済ませ、さっそく展示場へ。
ミツ精機は、1933年 大阪市生野区において創業された三津鉄工所が起源で、当時は海軍艦艇の部品を製作。その後、船舶エンジンの修理・制作、自動車エンジンの加工等を経て、ニット編機用付属装置なども手掛けています。その為、こちらの写真にあるような機械や資料も展示されています。

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展示場の奥にあるのがOH-6 観測ヘリコプター。陸上自衛隊では、4 枚ローターの「J型」から 5 枚ローターになった「D型」が導入されており、本機はその「D型」で「OH-6D」。

OH-6D は、陸上自衛隊の各ヘリコプター部隊で使用されたほか、近年までパイロット養成でも使用(後継練習機はTH-480)。主に偵察・指揮連絡や人員輸送などに使用されています。操縦席の後部には日本人らしく飛行神社のお守りが残されていました。
なお、本機は機体番号のローマ数字「Ⅲ」とあることからも、八尾駐屯地に所在する第3飛行隊所属機であったことがわかります。

以下、ミツ精機さんの展示ボードから機体についての解説をご紹介しておきます。
陸上自衛隊は、前線での観測&偵察が主任務のヘリコプターとして、米ヒューズ社が開発し、川崎重工業がライセンス生産を行った OH-6D の導入を開始しました。

この機体のキャビンは完全密閉式で前後にドアが各 2 枚ずつ設けられ、前後それぞれ 2 座席が設けられていますが、後席は折りたたみ式のシートをたためば 4 名の武装兵を収容することができます。

また、エンジンは胴体後部に置かれ、直接排気を出すことで速度向上の一助とし、胴体下面に観音開き式のドアを設けることで整備の面を図っています。

性能と他用途性に優れる OH-6D は、1999 年までに 193 機が導入され、陸上自衛隊においては当面第一線にあり続けることとなります。

この 31122 号機は、航空科教育の普及、航空思想の向上に役立てることを目的に、防衛庁陸上幕僚長より当社に貸与されたものであります。


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こちらが上記、ミツ精機さんの解説ボードにも記述のあったエンジン部分の様子。アルミ合金の扉を開けると、機体に対して斜めに突き刺さるようにエンジンが搭載されているのが分かります。コンパクトな機体を設計する為、水平では無く斜めに取り付けており、小型ながらもエンジンは380馬力を出力します。

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愛くるしいOH-6の操縦席に座ることができて満面の笑みを浮かべる乙夜クン。 野外運用される陸上自衛隊らしく足元には泥足厳禁の文字がありました。
ちなみに、航空機の操縦席は一般的に右側の席が機長席で、左席が副機長席となります。現行ヘリコプターの多くがこのセオリーに従って設計されています。

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機長席コントロールパネルの様子。「T型配列」と呼ばれる基本スタイルとなっているのが分かります。航空機の計器パネルは大よそどの機体もこの配列が基本となり、その周囲にエンジン計器類が並びます。

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左手にあるのがコレクティブレバーで、機体の出力をコントロール。また、右手で持っているのが一般的に「スティック」と呼ばれているもので、正しくは「サイクリックレバー」と呼ばれるもの。これを動かすことで機体の前後左右のコントロールをおこなっています。

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トリガーガードとしてカバーが付いているのが分かります。

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メインローター基部を見てみると、コントロールロッドがメインローター用に×3つ、後部のテールローター用に×1の合計4つが備わっているのが分かります。コントロールロッドの動きがディスクに伝わり、ディスクの動きがピッチリンクに伝えられ、ブレードのピッチ角を変化させ、飛行制御をおこなっています。

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実際に稼働させてみると、ピッチ角の変化する様子がわかります。

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次にテールローターのデルタスリーヒンジの様子。ヘリコプターのテールローターは「デルタスリーヒンジ」という構造で取り付けられ、ロッドの前後の動きを「ねじり」の動きに変換してテールローターのピッチ角を変化させています。これにより、飛行中の様々な動きに対して機微な調整を図ることが出来ます。よく考えられた設計ですね。

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後部席の様子。機体の大きさからも室内の広さは、ちょうど軽自動車くらいといったところでしょうか。

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OH-6Dのフロントの様子。突き出ている管は、動圧測定用の「ピトー管」。

ミツ精機さんの展示レポート、まだ続きます!!

ミツ精機株式会社 多賀工場 航空機展示
〒656-1522 兵庫県淡路市下河合301
TEL:0799-85-1133
開館:8:00 ~ 17:00 (休館日:土日)
http://www.mitsu.co.jp/
※本稿でご紹介の展示機の取り扱いや見学方法については、直接ミツ精機さんにご確認ください。


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