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F-35ライトニングII戦闘機で使われる40万ドルのヘルメットの紹介 = ワシントンポスト

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ワシントンポストは 4 月 1 日、F-35ライトニングII戦闘機で使われるヘルメットを紹介する記事を掲載した。
F-35 は800 万行を超えるコードのため、しばしば「空飛ぶコンピューター」とも呼ばれるステルス戦闘機で、通常の航空機のような A 型、ヘリコプターのように垂直着陸できる B 型、空母艦載機用の C 型の 3 種類がある。そうした特徴から、機体ばかりに注目が集まりがちだが、この記事ではヘルメットに焦点を当てた紹介がなされている。

F-35 のヘルメットは、もちろん、他のヘルメットのように、パイロットの頭を保護するために作られたが、もうひとつ、飛行機を透かして周囲を見ることも可能になっている。つまりパイロットが俯くと、そこにはコクピットの床ではなく、下の世界が見える。もし後ろを振り向けば、後ろの空を見ることができる。

飛行機の表面に 6 つのカメラが取り付けられており、その映像をヘルメットのプロジェクターに送り、パイロットの頭の動きに応じて、その映像が投影されるようになっている。
F-35ライトニングII戦闘機で使われる40万ドルのヘルメットの紹介 = ワシントンポスト
Photo: First DOD general officer completes F-35 qualification training /
U.S. Air Force photo/Samuel King Jr.
Image is for illustration purposes only.

このヘルメットは 40 万ドル (=約 4,800 万円) を超えるほど非常に高価であり、また開発においては、映像の乱れや遅延、暗視装置の不具合、パイロットに乗り物酔いを引き起こすなど、多くの問題を引き起こした。その後改良で第3世代のヘルメットが作られ、多くの問題は解決されたが、今もまだいくつかの問題が残っており、今も開発が続けられている。この問題は F-35 の引き渡し時期に影響はしないとされるが、コストは上昇するとのことである。

Washington Post 2015/04/01
Text: 鳥嶋真也 - FM201504

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